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家をつくることの意味とは。

理事 石原 孝

2,000年以降、情報量は400倍以上

毎日が忙しい、そう感じて暮らしている人が多いですよね。単純労働のほとんどを機械に頼り、インターネットや色々なサービを代用して時間を効率化して暮らしいるのに、日々、忙しさが増している、そう思って暮らしている人が多いと思います。そこで少し調べてみたら、2,000年以降、世の中に流れ出る情報量が急増し、その量はなんと400倍以上になっているそうです(総務省「情報流通センサス」より)。2000年といえば、インターネットが普及しはじめた年。なるほど、現代人が忙しいと感じる理由が分かる気がします。それはきっと情報があり過ぎて、それを処理し切れずに目を回してしまっている状態。あるいは、情報があり過ぎて何を選んで良いのか分からない状態。はたまた、損をしないために、さらにたくさんの情報を集めたいという状態かもしれません。

「もうこの辺でいいや」

情報過多の状態は、家づくりにおいても住まい手を混乱させています。現代の住宅は、どこで建てようが似たような技術を使って建てています。同じ技術をちがう言葉で表現し、その性能をさまざまな数字で見せています。これでは住まい手は、混乱してしまいます。何を基準に選べばよいかと…。
そこで登場してくるのが、「相見積りを無料で、申込フォームはこちら」、みたいなサービスです。時間を節約できるこのようなサービスは、忙しく働く世代にとって利にかなっています。手短に比較して発注!って感じです。でもこのやり方は、5社程度の見積りとって、それを3社に絞り込み、その3社のプレゼンを受けてどこにするかを決めるというやり方です。多くはこれに、3〜5ヶ月の時間をかけます。貴重な休みを使ってプレゼンを受けて、似たような説明を聞く…。ついには、疲れてしまい、もうこの辺でいいや。ここに決めようってことになって、その後のプランニング、つまり、こういう家に住みたい、こういうプランがいいといった時間に、一番努力を要するときに、疲れ切ってしまい、これまた「もうこの辺でいいや」になってしまう訳です。

自分たちで「創る」

 家は、自分たちでつくるものです。自分たちでつくるっていうのは、自分たちで「創る」ってことです。自分がどんな価値観を持っているのか、この問いに応えられないと、自分自身で良い選択はできません。ご夫婦で考えをぶつけ合い、相手の考えを理解しようとしたり、妙にこだわっていた部分を発見したり、あっこういう考えだったんだーと再認識することも多々あります。子どもは、そういう親の背中を見て育ちます。そして家族が力を合わせることの大切さを学び、自分たちの家が少しずつカタチなっていく過程で、創造する力、カタチにする力も育まれていくのです。

価値観を育む家づくり

 自分たちで「創る」という行為の中には、「家族それぞれの想い」や「ともに作り上げた時間」、そして「自分や家族と向き合い成し遂げた達成感」が宿ります。これが、家族の価値観となって、本当の意味での家がつくられていくのです。
毎日、様々なニュースが流れてきます。経済、芸能、政治、事故、テロなど、頭の中が毎日更新されているような、いないような。そんな時は、情報をシャットアウトしてみてください。家づくりに悩んだときは、山や森に足を運んで、自然の営み触れてください。そして、せっかくの機会ですので、家族の価値観を育むために、自分たちでどんなことができるかを考えてみてください。 埼玉住協は、そんな価値観を育む家づくりを応援します。