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昭和をもう一度やり直す。

理事 佐藤 昭

コミュニケーションが変わった。

インターネットが生まれて約20年。コミュニケーションの方法はずいぶん変わりました。わたしは昭和の前半に生まれた団塊世代ですからITは得意ではありませんが、情報産業の進化の経緯やコミュニケーションの変化を工務店の視点でみてきたわけです。(そういえば、最初の携帯電話はものすごく大きかったですよね。ポケベルもやってました。)
昭和の時代に地域ビジネスの核を成していたのは、御用聞きです。サザエさんに登場する酒屋の三河屋さんのような、「まいどー、三河屋でーす」といって勝手口から声を掛けるスタイル。懐かしいですよね。この時代の地域工務店は、三河屋さんのように馴染みのお客さん宅を訪問して、「この前のあれ、大丈夫ですか」なんて声を掛けたものです。

合理化と効率化を優先する情報化社会

 こういった地域とのつながりは、不審者から家屋を守る地域の目として機能していたんですよね。でもいまは、合理化と効率化を優先する情報化社会です。住宅の警備システムや年配の方の見守りなどの地域サービスがインターネットを通じて提供されています。これを悪いって言っている訳ではありません。新しい技術が生まれたことで、問題解決のための選択肢が増え、昭和の時代に存在していたリアルな地域サービスが埋もれてしまったんでしょうね。
でも、人口はどんどん減っていくのだから、相互扶助的な地域のつながりが重要になることは必然です。だからちょっと感度のいい人たちは、人と人をリアルにつなぐ地域サービスの重要性に気付きはじめています。わたしたち工務店は、地域社会のため何ができるかを考えなければなりません。

管理工務店のいない住宅

今後は、築30年、40年を迎える住宅が大量に出てきます。その中には管理工務店のいない住宅に住まわざるを得ない人もたくさんいることでしょう。ちょっとした手直しや相談ごとをどこに頼んだらよいか、怪しい業者に騙されないようにするにはどうすればよいか、いまの段階でも、このような不安を抱えている人は少なくありません。

新しい地域密着型サービスを志向

これまでの家づくりの技術を継承し、現代のIT技術やサービスの要素を取り入れ、地域の中で三河屋さんのような存在なる。埼玉住協は、そんな活動を目指しています。サザエさんの三河屋さんのような工務店を増やしていくことも、埼玉住協の役割です。時代を昭和に戻すなんてことを言っているのではありません。言いたいことは、いまの技術やコミュニケーションを取り入れて、安心してくらせる関係を地域の中でつくらなければならいってことです。
わたしたちは、懐かしくて新しい地域密着型サービスを志向し、その取り組みに邁進します。